「IRカジノ建設で依存症が減る」は本当?吉村知事の発言の真意とは?

話題・ニュース

「IRカジノができると依存症が減る」という吉村知事の発言は、多くのメディアやSNSで話題となっています。

一見すると「カジノができればギャンブルにのめり込む人が増えるのでは?」と矛盾を感じる方も多いはず。

しかし、その発言の裏には、これまでの日本のギャンブル環境を一変させる「管理の仕組み」と「財源の活用」という戦略がありました。

この記事では、なぜIRカジノ建設が依存症対策の切り札と言われるのか、その根拠をわかりやすく解説します。

1. 吉村知事の「依存症を減らす」発言の真意とは?

イメージ:マリーナベイサンズ

2026年に入り、大阪IR(統合型リゾート)の開業に向けた議論が加速する中、吉村知事はテレビ番組や会見で改めて「IRを導入することで、大阪のギャンブル依存症問題を浄化し、さらに減らしていきたい」という趣旨の発言をしました。

現在、日本にはパチンコや競馬、競輪などが身近に存在していますが、これらは長年、依存症対策が不十分な「野放しに近い状態」だったと指摘されています。

吉村知事の主張は、「世界で最も厳しい規制を敷くカジノを導入することで、グレーだったギャンブル環境全体をクリーンに管理し、支援体制を整える」という逆転の発想なのです。


2. なぜ「減る」と言えるのか?3つの具体的根拠

「カジノ=依存症増」というイメージを覆すための、主な3つの根拠を深掘りします。

① 日本初!マイナンバーによる「厳格な入場制限」

今のパチンコ店や競艇場に、週に何回通っているかを厳密にチェックする仕組みはありません。しかし、IRカジノではマイナンバーカードによる本人確認が必須となります。

  • 回数制限: 週3回、月10回まで(7日間で3回、28日間で10回)
  • 入場料: 日本人は1回6,000円を徴収
  • 強制力: 入場制限を超えると物理的に入館できない

このように「行きたくても行けない仕組み」をITで構築することで、のめり込みを物理的に遮断します。


② 年間1,000億円超の収益を「対策の財源」に

大阪府・市は、IRから得られる納付金や入場料が年間約1,060億円にのぼると試算しています。 この莫大な収益の一部は、これまで予算不足で十分に行き届かなかった「依存症対策」に直接投入されます。

  • 24時間300日対応の相談窓口の拡充
  • 専門医療機関の設置や、依存症支援団体のサポート
  • AIを活用した依存予兆の検知システム

👉「ギャンブルで得た利益で、ギャンブルの被害者を救済する」というサイクルを作ることが最大の狙いです。


③ 先進事例「シンガポール」の成功

カジノ大国シンガポールは、かつて日本と同様に依存症が社会問題でした。

しかし、IRを導入し「自国民への高額な入場料」と「厳格な入場規制」を課した結果、ギャンブル依存症率が導入前よりも低下したというデータがあります。

吉村知事はこの成功モデルを日本流にアップデートしようとしています。


3. 「大阪モデル」が変えるギャンブルの未来

大阪IRでは、単にカジノを作るだけでなく、「大阪依存症センター(仮称)」の設置など、全国に先駆けた支援体制を構築する予定です。

また、カジノ内だけでなく、今や深刻な問題となっている「オンラインカジノ」や既存の公営ギャンブルについても、IRの収益を財源とした啓発活動や教育プログラムを通じて、社会全体の依存リスクを底上げする計画が進んでいます。


4. それでも残る「懸念点」と今後の課題

もちろん、賛成意見ばかりではありません。

🔸「身近にカジノができるだけで、潜在的な依存者を掘り起こすのでは?」

🔸「オンラインでのギャンブルが広がる中、リアルの施設だけ規制しても意味がない」 といった厳しい声も根強くあります。

👉知事の掲げる「依存症が減る」という目標が達成されるかどうかは、開業後の厳格な運用と、収益が本当に効果的な対策に使われるかどうかにかかっています。


5. まとめ:IRは「毒」か「薬」か

吉村知事の「依存症を減らす」という発言は、単なる楽観論ではなく、「今の不透明なギャンブル環境に終止符を打ち、管理された環境と対策予算を確保する」という強い意志の表れと言えます。

IRカジノが建設されることで、長年放置されてきた依存症問題にようやくメスが入る。そんな「浄化のきっかけ」になることを期待する声がある一方で、私たちの監視の目も重要になりそうです。

タイトルとURLをコピーしました