いまや書店に行けば必ずと言っていいほど目にする、大人気絵本『パンどろぼう』シリーズ。シュールな絵柄とコミカルなストーリーで、子供から大人まで多くのファンを抱えています。
【決定】アニメ『パンどろぼう』、2026年10月からNHK Eテレで放送https://t.co/Za9xBy1rHu
— ライブドアニュース (@livedoornews) December 23, 2025
原作は、柴田ケイコ氏が手掛ける絵本『パンどろぼう』。おいしいパンを探し求めるおおどろぼうが主人公で、子どもから大人まで幅広く親しまれている作品。2026年10月から放送する。 pic.twitter.com/E85wmIIvGp
しかしその一方で、「なぜこんなに流行っているの?」「正直、ちょっと苦手かも……」と感じている方もいるのではないでしょうか。
実は、その違和感の正体を探っていくと、この絵本がただの「流行りもの」ではない、唯一無二の個性が隠されていることがわかります。
今回は、パンどろぼうに対して「嫌い・苦手」と感じてしまう理由を紐解きながら、なぜ多くの人が最終的にその魅力にどっぷりハマってしまうのかを解説します。
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「嫌い・苦手」と感じてしまう3つの主な理由

世間の熱狂ぶりとは裏腹に、一部の読者が「受け入れにくい」と感じてしまうのには、主に3つのポイントがあるようです。
1. 【教育面への不安】「どろぼう」という設定や言動
最も多く聞かれるのが、親御さんからの「教育的にどうなの?」という声です。
タイトル通り、主人公はパンを盗む「どろぼう」です。さらに、せっかく盗んだパンを一口食べて「まずい!」と吐き出してしまうシーンがあります。
✅「盗み」を肯定しているように見えないか?
✅食べ物を「まずい」と言って吐き出すのは行儀が悪いのでは?
このように、真っ当な倫理観を持つ大人ほど、子供への悪影響を心配して「苦手」と感じてしまうのは、ある意味当然の反応と言えるでしょう。
2. 【シュールすぎる絵と表情】正統派とのギャップ
パンどろぼうの最大の特徴は、作者・柴田ケイコ先生による独特なタッチです。
キラキラした可愛い絵本とは対極にある、あの「何とも言えない表情」や「リアルな目つき」。
✅変顔がちょっと怖い、または可愛くないと感じる。
✅シュールすぎて、どう楽しめばいいのか戸惑う。
この個性の強すぎるビジュアルが、好みの分かれる大きなポイントになっています。
3. 【期待値とのギャップ】「良い子」の物語ではない戸惑い
「評価が高いから」と手に取ってみたものの、予想外にブラックユーモアが効いていたり、主人公の性格が図々しかったりすることに困惑するケースです。
「絵本=道徳的で心温まるもの」というイメージを持って読むと、パンどろぼうの型破りな行動に「ついていけない」と感じてしまうことがあるようです。
👉ここまでは、多くの人が抱く「ネガティブな第一印象」について触れました。
しかし、この絵本がこれほどまでに支持されているのは、これらのマイナス要素をひっくり返すほどの「カタルシス」と「深いメッセージ」があるからなのです。
次の項目では、そんな「モヤモヤ」を解消する、パンどろぼうの意外な真実について迫ります。
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3. モヤモヤが解消!実はしっかりしている「パンどろぼう」の教訓
パンどろぼう作者「完璧じゃなくていい」 絵本にこめるエールhttps://t.co/FXMKvdsbrB
— 日本経済新聞 電子版(日経電子版) (@nikkei) November 5, 2025
「パンどろぼうが失敗しながら頑張る姿に子どもたちは共感できる」。作者・柴田ケイコさんに、子育て経験から生まれた創作の原点や親子で絵本を楽しむコツを聞きました。
「どろぼう」という設定や「まずい!」というセリフに抵抗を感じた方も、最後まで読み進めると、この作品が非常に筋の通ったストーリーであることに気づかされます。
「盗みはいけない」を体当たりで教える
物語の後半、パンどろぼうはパン屋のおじさんに見つかり、こっぴどく叱られます。単に逃げ切って終わりではなく、「自分がしたことの報い」をしっかり受けるのです。
そして、おじさんとの対話を通じて、パンを盗むのではなく「自分で美味しいパンを作る」という前向きな更生への道を歩み始めます。
この「やり直せる」というメッセージこそ、子供たちに伝えたい大切な教育的要素といえます。
「正直さ」の表現としての「まずい!」
衝撃的な「まずい!」というシーン。実はこれ、パンどろぼうが「本当に美味しいパン」を心から愛しているからこそのリアクションなのです。
自分の理想と違うものに対して嘘をつけない真っ直ぐな(すぎる)性格は、建前を使い分ける大人社会において、子供たちの目にはかえって痛快で、誠実な姿として映るのかもしれません。
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4. 読んでみたら手のひら返し?ファンが語る「中毒性」の正体

最初は「えっ…」と引いていたパパ・ママも、気づけば子供と一緒に新刊を心待ちにしてしまう。そんな「中毒性」の秘密はどこにあるのでしょうか。
パンの描き込みがとにかく美味しそう!
シュールなキャラクターとは対照的に、作中に登場するパンはどれもふっくらとしていて、香りが漂ってきそうなほどリアルに描かれています。
柴田ケイコ先生が描くパンの質感は、読んでいるだけでお腹が空いてくる「飯テロ」ならぬ「パンテロ」級のクオリティです。
隠れキャラや小ネタの宝庫
絵本の隅々まで目を凝らすと、実は背景に面白い小物が隠れていたり、後のシリーズに繋がるキャラクターが紛れ込んでいたりします。
読み聞かせをしている大人が「あ、こんなところに!」と発見を楽しめる仕掛けが満載なのです。
「完璧じゃない主人公」への愛着
パンどろぼうは、決して清廉潔白なヒーローではありません。ずる賢かったり、欲張りだったり、失敗して落ち込んだり……。
そんな「人間味(ネズミ味?)」あふれる不完全な姿が、完璧を求められがちな現代において、読む人の心を解きほぐし、愛おしさを感じさせてくれるのです。
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5. 【結論】一度読めば「嫌い」が「気になる」に変わるはず

「最初はあの顔が苦手だった」「教育に悪い気がして避けていた」という方こそ、ぜひ一度、お子さんと一緒にページをめくってみてください。
読み聞かせをしている最中、パンどろぼうの衝撃的な表情に合わせてお子さんがゲラゲラと笑い転げる姿を見たとき、きっとあなたの「モヤモヤ」は消し飛んでしまうはずです。
この絵本がこれほどまでに愛されているのは、単に面白いからだけではありません。
「失敗しても、そこから努力してやり直せばいい」という、人生において最も大切な教訓の一つを、ユーモアたっぷりに、押し付けがましくなく伝えてくれるからです。
最初は抵抗があっても、最後には「次はどんな騒動を起こすんだろう?」と、パンどろぼうの次なる冒険が気になって仕方なくなる。それが、この作品が持つ不思議な魔力なのです。
6. まとめ:まずはこの1冊から!『パンどろぼう』の世界を楽しもう
「嫌い」というキーワードの裏側にあったのは、作品への強い関心の裏返しでもありました。食わず嫌いで終わらせるにはもったいない、今の時代を象徴する名作です。
まずはシリーズの原点である第1作目から手にとってみませんか?そのシュールな魅力の虜になる準備は、もうできているはずです。
おすすめの『パンどろぼう』ラインナップ
▼すべての始まり!衝撃の結末に納得の第1作

「まずい!」のシーンは必見。ここからパンどろぼうの更生ストーリーが始まります。
▼ついつい集めたくなる!続編も大人気

ライバル出現!?さらにパワーアップした変顔と、深まる友情(?)に注目です。
▼ギフトにも最適!シリーズ累計300万部突破のセット

お誕生日や入園・入学のお祝いに。大人も子供も笑顔になれる最高のプレゼントになります。
✅一度その世界に触れれば、あなたもきっと「パンどろぼう」の愛すべきキャラクターに癒やされるはず。ぜひ、美味しいパンを片手に、親子で楽しい読書タイムを過ごしてくださいね。

