ゆりやんレトリィバァの映画監督としての才能はどこにある?デビュー作が話題!

人物

お笑いタレントとして知られる ゆりやんレトリィバァさん(35)が、自身の初監督作品『禍禍女(まがまがおんな)』で⼀気に注目を浴びています。

本作は、2026年2月6日(金)に全国公開予定ですが、公開前にもかかわらず、世界各国の映画祭で高く評価され、すでに“快進撃”を見せています。

特に、2025年11月に開催された第62回 台北金馬映画祭 では、アジアの新鋭監督作品に与えられる NETPAC賞 を受賞。日本人監督としては史上初の快挙となりました。

この記事では、「ゆりやんはなぜ“映画監督”としてこれほど早く、そして強く評価されているのか?」――その才能の源泉を、多角的に探ってみたいと思います。
※この記事にはPRが含まれています。

制作背景に宿る“リアル”と“覚悟”

『禍禍女』の制作は、ゆりやんさんが2021年に「映画監督に挑戦したい」と公言したことがきっかけでした。

プロデューサーはそこに可能性を見出し、約1年にわたって彼女の“恋バナ”を聞き続け、その体験や感情を映画に落とし込む形で企画を練ったといいます。

ゆりやんさん自身も、「この映画は私の実際の恋愛を基にしたもの」と公言しており、“嘘のないリアル”がこの作品の根幹にあります。

この「リアルさ」「覚悟」があるからこそ、作品ににじみ出る“生の感情”や“痛み”が、観る者に強く刺さる――そんな予感が、完成前から多くの人に伝わっていたのではないでしょうか。


ジャンル横断 — 恋愛 × 恐怖 × ユーモアという“異色の混合”

『禍禍女』は、単なる恋愛映画でもホラーでもスリラーでもなく、恐怖と狂気、そして恋愛の痛みとユーモアが入り混じった“ジャンル横断型”の作品です。

この大胆なジャンルミックスは、日本ではなかなか見られない挑戦ですが、こうした“型破り”の試みこそ、国際映画祭で評価されやすいポイントでもあります。

実際、本作はハワイ、モントリオール、そして台湾といった複数の国際映画祭で受賞歴を重ねています。

プロデューサーも、「芸人として培ったユーモアと、人間観察力をフル稼働させ、新たなエンターテイメント作品に昇華した」と賛辞を惜しみません。

お笑いという土壌で鍛えられた“ずらし”の感覚—観客の予想を裏切るタイミングや間、笑いと狂気の間で揺さぶる “間合い” のセンスが、恐怖や狂気の表現と相性抜群だったのかもしれません。

自分へのご褒美としてもおすすめ!


国際評価 ― 映画祭での受賞とその意味

『禍禍女』はすでに、世界20以上の国際映画祭に公式出品またはノミネートされ、複数の賞を獲得しています。

中でも注目すべきは、NETPAC賞の受賞。これはアジア映画の発展と国際理解を促進する団体による賞で、芸術性・独創性・文化的意義が高く評価された作品に贈られるものです。

この受賞は、単なる「芸人の変身」や「タレントの挑戦」では片づけられない、“映画監督・ゆりやんレトリィバァ” の認知と実力を国際的に証明するものと言えるでしょう。

映画祭の関係者からも、「恐怖と奇抜さ、その両面が見事に同居している」「映画界に登場した新たな才能の鮮烈なデビュー」などの評価が寄せられています。

こうした評価は、ゆりやんさんの持つ「既成概念を壊す力」「ジャンルへの挑戦」「観客の裏をかく創造性」が、映像作品という真剣勝負の場でも通用することを意味しているでしょう。


演出スタイル・構成への期待 ― “笑い”と“狂気”の狭間

ゆりやんさんが監督を務めた『禍禍女』では、公開された特報映像でもその異様な雰囲気と、観る者を不安にさせる演出が見受けられます。

真っ赤な口紅の女性たちが次々と「禍禍女」とささやき、「監督は誰?」と謎めいた問いが突きつけられる。

この強烈なビジュアルと演出は、いわば“お笑い芸人によるホラー/スリラー”という異種格闘技です。

笑いのタイミング、間、人間観察を通じて培った“空気の読み取り”のセンスが、観る者を不安と興奮の境目に誘う演出につながっているのです。

また脚本は、映画『ミスミソウ』などで知られる 内藤瑛亮氏が担当。加えて主演に南沙良さんを迎えるなど、演出・脚本・キャストの布陣も固められており、ゆりやんのビジョンをしっかり映像化する体制が整えられています。

この“俳優演出力 × 適材適所のスタッフ選定”もまた、彼女の監督としての力量を示す重要な要素と言えるでしょう。

⬇今日のお得商品を見る⬇


芸人としてのバックボーン ― “人間観察”と“ズラし”の妙

ゆりやんさんが長年お笑いの世界で培ってきた「人間観察力」「間(ま)」「ズラしのセンス」は、今回の映画という新しいフィールドでも活きています。

芸人という立場は、日常の些細な違和感や人の感情のゆらぎに敏感であることを求められます。

そしてそれは、恋愛の痛みや狂気、人間の“不安定さ”を描く『禍禍女』の題材と、非常に親和性が高いと思われます。

「笑い」を構成するための鋭い観察眼とタイミング感が、「怖さ」や「狂気」を映し出すホラー/スリラー演出にも応用されている――。

この“バックボーンの転用”こそが、ゆりやんの監督としての最大の強みなのではないでしょうか。

データ無制限をお得に!


まとめ・ “異才”は、すでに“実力”になった

『禍禍女』による快進撃は、単なる“挑戦”ではなく、“変革”の予兆だと感じます。

芸人という枠を飛び越え、ジャンルを横断し、“恋愛”“狂気”“恐怖”“笑い”を混在させた作品で国際的な評価を獲得した――。

これは、ゆりやんレトリィバァというクリエイターの“異才”が、すでに“実力”に変わった証です。

公開は2026年2月6日。日本公開時にどれだけの反響が起きるか、今から大きな注目が集まっています。

タイトルとURLをコピーしました